目からウロコの思考力テスト【第6回】

思考力

解けたら思わずだれかに出したくなる、「目からウロコ」のクイズを5問ずつ紹介しています。

「日常は、?と!の連続で成り立っている。」
大人になっても、ワクワクの気持ちを忘れたくないですね

問題26「ケーキを分けよう」

今日は、パパの誕生日なので、ホールケーキを買ってきました。

これを8人家族で等分しようと思います。

直線で3回だけナイフを入れて、ケーキを8等分できるでしょうか。


(©いらすとや)

・答え

まず、地面と平行にナイフを入れます。

そして、地面と垂直にナイフを2回十字型に入れ、4等分にします。

これで、8等分になります。

 

 上記のような解答例を紹介していたら、つっこまれたことがありました。

ケーキの8等分の問題ですが、我が家でそんなことをしたら上に乗っているイチゴをめぐって血みどろの争いが起こります。そこで、

・まず真上から2回切って4等分します。
4等分されたケーキの外側を下にして角(ケーキの中心部分)を上にします。
こうして4等分された4つのケーキを縦に並べます。
この状態で真上から1回切ると8等分できます。
しかも上に乗っているイチゴなども8等分できます。
(8の倍数個である必要がありますが)
ケーキを動かしてはいけないとは書いてありませんので。

・この後さらに現実的な解答を考えました。
まず真上から2回切って4等分します。
4等分してできた4つのケーキが接するように縦に並べます。
(前のケーキの外周の中央に後ろのケーキの角が接するように)。
大きなナイフで一直線に4つのケーキを同時に切ります。

ごちそうさまでした!

 

問題27「10個の日」

 

日  日  日  日  日

日  日  日  日  日

上のように、10個の『日』があります。

それぞれの『日』に線を1本ずつ足して、別の漢字を作ってください。

・答え

田、申、目、甲、白、由、旦、旧

そして 門,畠など

 

全部で10個だから、あと○つ……と考えてしまうと、落とし穴にはまってしまうかもしれません。
見方を変えてみましょう。

この問題では「10個の日にそれぞれ1本ずつ足す」と言っていますが、「10個の漢字を作れ」とは言っていません。そこで、合体して読みます。

横に合体させて、

 = 

同じように、縦に合体すると、

 = 

また、この問題では「線を1本」足すのですから、直線でなくとも構いません。
世の中には様々な漢字があるものです。

・直線でなく曲線を足して、横向きにして読む → 

見方を変えることって、大切ですね。

 

 

問題28「坂道」

キミは山道を登っている。
がんばったので、もうすぐ頂上に着きそうだ。
ところが、前を見ると、そこには直径2m以上もある大きな岩が、上から坂道を転がり始めているではないか。
キミと岩は一本道で結ばれていて、しかも左右は高い壁に囲まれているから、逃げ場はなさそう。
岩を止めることはできず、もし、ぶつかればたいへんだ!
あきらめるか…いや、まだ早い。
キミが無事に山を登りきれる状況を考えてみよう。

・答え

岩が自分の方ではなく、「頂上の向こう側へ転がっていった」と考えれば、大丈夫。

まさに逆転の発想
ものごとの見方を変えてみる大切さを感じられる問題ですね。
ピンチはチャンス。
あなたの身近にも、敵だと思っていたら心通わせ合える親友だったり、失敗だと思っていたら大きな成功の一歩だったりすることがあるのかもしれません。

 

 

問題29「油分け算」

池のそばに、3リットル入りと5リットル入りのバケツが置いてあります。

この2つを使って、池の水をきっちり4リットル量りとってください。

 

※水は何回捨ててもOKです。

※入れ物にはメモリなどは一切ついていません。

5リットルの水を、3リットルのバケツにうつすと、余りは・・・。

 

 

 

 

・答え

 

これで、5の入れ物に4リットルが残ります!
上記の解答以外に、3リットルの入れ物に最初にくむ方法もありますので、ぜひ考えてみてくださいね。

このような問題は『油分け算』と呼ばれ、古くから有名です。江戸時代前期の和算家・吉田光由の書いた『塵劫記(じんこうき)』にも同様の問題が見られます。『塵劫記』は当時の算数の教科書のようなもので、江戸の人々に愛読され、一家に一冊はあるほど普及したそうです。

ちなみに映画『ダイハード3』では、この問題が犯人からブルース・ウィリスに出されます。考える楽しさは時代をこえて引き継がれているのですね(^^)

あ、ちなみに(映画では)解くのに失敗すると爆弾が爆発しますので、ご用心を。

問題30「川渡り問題」

~アタマを使わなくなった現代の若者の心をきたえる問題です。~

 

オオカミとヤギを連れ、キャベツを持った一人の旅人が、舟で川を渡ろうとしています。

舟には旅人以外にどれか一つしか乗せることができないので、一つずつ運ぶことにしました。

しかし、旅人がいないとオオカミはヤギを食べるし、ヤギはキャベツを食べてしまいます

全てを無事に運ぶには、どのような手順で運べばよいでしょうか。

 

 

 

 

 

・答え

④のところで『ヤギを連れてもどる』のがミソです。
(この発想がすぐに出た人はすごくアタマが柔らかいですね!)

なお、③でオオカミとキャベツのどちらを選ぶかで、2通りの答えが出ます。

この問題は、西暦800年頃イギリスの僧侶アルクインが『若者の心を鍛える問題』で伝えたものです。起源が分かっている中では最古のものですが、川渡り問題と呼ばれるこの種のクイズはかなり古くからあったようで、東洋では紀元前とも言われています。

そんなに古くから、私たちはアタマを使うことを楽しんでいたのですね。(@_@)

筆者より

いかがでしたか。
皆さんにとって「目からウロコ」な問題があったなら、シェアしてもらえたらうれしいです。

子育ては初心者🔰ですが(・_・;)、クイズは大好きで、
書籍や雑誌、広告用の問題を30社ほど手掛けてきました。
もしご依頼がある方は、お問い合せよりご連絡ください。

応援メッセージも頂けたらとても励みになります。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

さしすせそれでは、また次回!

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