乳幼児の五感を鍛えるかんたん遊び★視覚編

スキルアップ

大人の3分の2が「五感難民」

かきくけこんにちは!

 

私たち人間は、五感を使って生活していますね。

 

五感とは視覚(見る)、聴覚(聞く)、嗅覚(嗅ぐ)、味覚(味わう)、触覚(皮膚で感じる)の5つ。

どの感覚も生きていく上でとても大切に働くものです。

 

ママー、今なんのおやつ隠したの?

(好きな物を見逃さない目は備わっているようね…。)

五感は、人間にとってよりよい成長のために重要なツールです。

 

 

しかし、現代に生きる私たちは、スマホやタブレットなどで物事を調べられたり、仮想体験できたりしてしまうがゆえに、五感を活用して活動する時間が減っていると言われています。
「子どもの五感」に関する意識調査より—大人の約3人に2人が❝五感難民❞

また、約80%のママパパが、五感を刺激する遊びや方法を知らないという結果も出ています。

 

五感は刺激を与えることで鍛えられます!

また、五感を鍛えることは脳の活性化にも繋がっていきます。

 

そこで、今回は、

五感を鍛えた方がいいと言うけど、具体的にどんな遊びをしたらいいのかわからない」という方向けに、五感を使った遊びを紹介します!

今回は視覚編です。

 


(©PAKUTASO)

 

 

視覚を鍛える眼球運動遊び4選

追従性眼球運動

追従性とは、「目で追わせること」です。

 

まず、我が子に目の前に座ってもらいます。

そして、

ぬいぐるみや人形を、子どもの目の前で上下左右ゆっくり動かします。

ボールなどでもいいでしょう。
動くものを目で追うことで眼球運動が活発になり、「これって、こんな動きをするんだな」と脳を使うことにも繋がります。

また、

・絵本の絵を指で追う
・ビー玉を転がす

さらに、乳幼児期よりもう少し年齢が上がってきたら、

・迷路
・点つなぎ

これらも有効です。

 

ゆっくり目で辿って眼球を動かすことにより、ボール運動をするときにうまくボールを取ったり投げたりすることができるようになったり、字を書くときに見本の字を筆順に沿って見たり書いたりできることにも繋がってきます。

幼児って、ボールをキャッチするのも難しいけど、
まずは目で追わせてみるとよさそうだね!

 

跳躍性眼球運動

これは、すばやく目を動かして対象物を捉える力です。

例えば、

・パペットなどをパッと見せて、隠す、を繰り返す(いないいないばあのような動き)
・段ボールに複数穴をあけて、指人形を出して隠すを繰り返す
・絵本で指定の絵を見つけてタッチ(ミッケやウォーリーを探せなどの本)
・もぐらたたき
・かるた

 

本を読んだり、黒板を写したりといった、学校生活に直接役立つ場面が多いですね。

 

両目のチームワーク(両眼視)

近くのものに焦点を合わせたり、遠くを見るために開いたりすることで、立体感や奥行き感など3Dを感じ取る力です。

例えば、

・ママが近づく、離れるを繰り返す『近い近い~、遠い遠い』
・紐通し
・見本を見ながらパズル
・見本を見ながらレゴ
・料理をする(具材を切って鍋に入れる)

 

このように、両方の目で意識的に物を見る訓練をすることで、両眼視機能が向上します。

毎日コツコツと続けると機能は徐々に高まっていきます!

 

 

眼と体のチームワーク

視覚の働きと体の動きを連動させる力です。

真似っこトレーニングをして目で見たものに反応して適切に体で表すことで、スムーズに体が動かせるようになり、球技や体育にも繋がります。

例えば、

・ママの真似をして『はーい』と手を挙げたりパチパチと手をたたく
・向かい合って相手の動きを真似する
・ママと一緒に手遊びをする
・ダンス
・トランポリン
・平均台

などです。

 

最近の研究では、読み書きの困難さや運動面での不器用さの原因の一つに、見る力の弱さがあることが分かってきました。

見る力を鍛えることで苦手が軽減できたり、続けることで文字が整ってきたり、文字がマスからはみ出さなくなった、転びにくくなったという結果も出ているようです。

おうちで簡単にできることも多いので、ぜひやってみたいですね。

 

いかがでしたか。

最近の子どもたちは、外で体を使って遊ぶ機会が減っているので、おうち時間に親も子も一緒に遊びを通して視覚を意識してみると楽しくなりそうですね。

 

大人にも効果があるから、子どもと一緒にトレーニングやってみようか!

参考文献:「発達の気になる子の学習・運動が楽しくなるビジョントレーニング(発達障害を考える・心をつなぐ)」北出勝也監修 ナツメ社

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

さしすせそれでは、また次回!

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