学校ICT化が進むシンプルなエンジンとなかなか進まない理由【後編】

ICT

大人より、子どものほうがすごい

ICT活用に関して、私が複数の学校の様子を伺って感じた、明らかな共通点があります。

 

それは、先生よりも、子どものほうがICT端末を使いこなすのが早いということです。

(©いらすとや)

大人は、何かを使おうとするときに、その何かがもたらす影響や危険性を予測します。

それは悪いことではないのですが、根拠のない「危険だから」という意見がICT活用をストップさせてしまうのです。

(アプリや機能の制限をされたり、学校で統一された決まりが厳しかったりして、使い勝手が良くないというのがこれに当たります)

せっかく子どもを育てられる武器とチャンスを持っているのに、これでは宝の持ち腐れではないでしょうか。

 

だから、シンプルに、

「とりあえず使ってみよう」

「なにかあったら学級で話し合って、決めていこう」

これで良いではありませんか。

 

皆さんの中で、せっかく自分のスマホを買ったのに、怖くて一日中タンスにしまっておく人はいませんよね。不安がありながらも、まずは使ってみることから始めるはずです。それと同じ。

 

GIGAやプログラミング教育推進で活躍されている、情報通信総合研究所の平井聡一郎先生は、

つべこべいわずにやってみろ

と口グセのようにおっしゃっています。

 

僕が以前居た学校でも、ICT推進のスタートダッシュとしてはこのマインドセットが一番しっくり来るエンジンになったよ!

 

共に学ぶ

戦後から平成が終わるまで脈々と続いた、「従来型の日本の学校教育」では、教師は常に「教える師」でした。

しかし、これからは一方向の「教える」ではなく、大人も子ども同士も学び合い、「共に育つ」時代だと私(ぴよパパ)は考えています。

 

大人より、子どものほうがすごいのだ

こう思うことによって、ベテランの先生方のプライドや肩の力もきっと抜けることでしょう。

 

ここだけの話ですが、「共に学ぶ」姿勢や弱み(失敗)のある教師のほうが、グッと子どもたちから慕われたりもします。

 

(©いらすとや 一部改変)

 

ICTは最強の武器

当ブログも、そんな「共に育つ」=「共育」をテーマにしています。

 

先生も子どもたちも、共に楽しみながら、幸せな空間を目指してともに成長していく。

そのために、ICT端末は大人にとっても子どもにとっても最強の武器(文房具)になります。

(©いらすとや)

 

トラブルや失敗は同僚にしゃべるネタに、成功は思い出と糧にして、まずは皆さんどんどん使ってみましょう。

ICTはみんなが幸せになるためのエクスカリバー!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

さしすせそれでは、また次回!

 

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